知識ゼロから!簿記2級に3ヶ月で合格した戦略と具体的な勉強プラン

3ヶ月で合格する戦略とプラン 簿記

この記事では、そんな悩みを解決できます。

なぜなら知識ゼロから簿記2級に3ヶ月で合格した私が、その勉強方法やスケジュール、勉強時の注意点を解説するからです!

今回はまず、私自身のスペック紹介と3ヶ月で合格するための基本的な戦略をお伝えします。次に3ヶ月間の勉強プランや勉強時の注意点を解説していきます。

この記事を読み終えると、3ヶ月で簿記2級に合格するために意識するべきことが分かり、何周目までにどの勉強を終えていれば良いのかがわかるようになります!

簿記2級に3ヶ月で合格した私のスペック

はじめに、紹介する勉強法で合格できた私の基礎学力や前提の知識を紹介します。勉強に影響がありそうだったのは以下の4つです。

  • 偏差値55の理系大学院卒 (生物)
    塾講師の経験5年
  • 簿記の知識はゼロ

基礎学力として、簿記2級に求められる数学力 (中2-高1レベル) は備わっていました。理系大学院卒であり、塾講師としての指導経験があったからです。

また簿記に関する知識はゼロ。「就活で有利な資格らしい、金融を学べるらしい」といったごく一般的な認識でした。

ただし、数学力に自信がなくても気にする必要はありません。必要なのは「一次関数」と「割合」の知識だけだからです。

これらは数日で復習できます。塾講師5年、300人を指導した私が保障します。

簿記2級に3ヶ月で合格するための勉強戦略

次に、簿記2級に3ヶ月で合格するための3つの戦略を紹介します。

通信講座を利用

1つ目の戦略は、通信講座の利用です。

その理由は、大きく3つあります。

  • 合格に必要なだけの暗記で済む
  • 独学より勉強する時間が約30% (100時間) も少ない
  • 努力する方向性を間違えない

つまり、合格までを最短距離で走れるようになるんですね。

早い・安い・合格率が高い通信講座を知りたい人は「知識ゼロから!簿記2級に3ヶ月で合格した戦略と具体的な勉強プラン」をぜひチェックしてください。

次に、簿記2級の合格までの3ヶ月間のスケジュールについて紹介します

過去問でのアウトプットを重視

最も大事な基本方針はアウトプットの重視、すなわち問題演習や過去問演習の重視です。

なぜなら簿記は、理解したつもりでも、自力で正解できない問題が多いから。

実際に簿記の講師をしている山田和宗先生も「演習に時間を割くことが大切です」と講義の最初から最後まで強調していました。

以下の言葉は、公認会計士試験 (簿記の延長線上にある試験) の勉強法への山田先生のコメントです。


はじめは思うように解けなくとも、与えられた例題や問題集などを、手を動かして解く練習が必要となります。思うように解けないうちはテキストや解答・解説を見ながらでも良いので、手を動かしながらアウトプット練習を行うことが非常に重要です。

TRUST HPより

例えば私は過去問になったとたん、特殊な言い回しなどに惑わされいつも正解できる問題が正解できないことが多かったです。

このように、簿記の合格はどれだけ問題を解いてきたかに左右されます。

一度ミスした問題を確実に身につける

3つ目の戦略として、一度間違えた問題は確実に解答できるよう意識していました。

なぜなら簿記は、覚える知識は多いものの、一つ一つは簡単に理解できるからです。

例えば私は「間違い直しノート」を作っていたのですが、たった2〜3行で間違い直しがほぼ完結していました。

間違いノートの作り方については「間違いノートのメリットと作り方」を参考

このノートを使って復習するだけで、同じ問題であればほとんど正解できるようになりました。

簿記の試験は、例えるなら英単語テストに近いです。100個の英単語を10個ずつテストして、間違えたものを確実に身につければ、いつかは100個覚えられますよね?

簿記ではこの英単語が「仕訳」にあたり、100~200種類くらい覚える必要があります。さらに英単語と同じように、その一つ一つは単純かつ理解しやすいんですよね。

まとめると、一度間違えた問題を確実に身につければ、着実に合格に近けるのが簿記の特徴です。

だから、自分専用のつまづきポイントが記録された間違いノートはとても有効。間違いノートの作り方は「間違いノートのメリットと作り方」で紹介しているので、ぜひチェックしてください。

簿記2級合格までの3ヶ月でするべきことと時間配分

簿記2級を3ヶ月間 (12週間) で合格するためには、合格までにやるべきTodoリストを作って、12週間のいつ頃に学ぶのかを計画することが大切です。

そこで、私が利用した教材について紹介し、その教材を何周目までに勉強し終えたかを解説します。

利用した教材や電卓

私が利用した教材を簡単にまとめると

  • [クレアール]3級のテキスト・問題集
  • [クレアール]2級のテキスト・問題集(商業・工業の両方)
  • 6年分の過去問 (2級のみ)
  • TAC出版、本試験問題集 (2級)

利用した教材や電卓については「オススメの電卓・テキストまとめ」でまとめて紹介しています。以降は紹介している教材を使った勉強法になりますので、ぜひ一読ください。

これらを使って、やるべき事とスケジュールを紹介します。

3ヶ月間のTodoリスト

合格までに私がやった勉強事項は以下の通りです。

  • 3級テキストでインプット
    3級問題集でアウトプット
  • 2級テキスト(商業)でインプット
  • 2級テキスト(工業)でインプット
  • 6年分の過去問でアウトプット
  • 2級問題集(商業・工業)で苦手潰し
  • TACの本試験問題集でアウトプット
  • テキスト・問題集で仕上げ

次に、これらを12週間で勉強し終えるスケジュールを紹介します。

3ヶ月間の具体的なスケジュール

各週の勉強スケジュールは次の通りです。

3ヶ月間のスケジュール
  • 1-3週間目:3級商業簿記
  • 4-6週間目:2級商業簿記
  • 7-9週間目:2級工業簿記
  • 10-12週間目:過去問演習

1-3週間目:3級商業簿

1~3週間目の勉強プラン
  • 3級テキストでインプット
  • 3級問題集でアウトプット

最初の2.3週間ほどは、3級のテキストと問題集で基礎をガチガチに固めます。

なぜなら、3級の知識が2級を勉強する基礎になるからです。

人によっては「3級は簡単だから読み飛ばすだけでいい」という勉強法を提案してる人もいます

しかし3級で基礎をちゃんと固めると、2級 (商業) の得点がめちゃくちゃ安定するので、私は3級に時間をかける勉強法をオススメしています。

4-6週間目:2級商業簿記

4~6週間目の勉強プラン
  • 2級テキスト(商業)でインプット
  • 例題でアウトプット

3級が終わったあとは、2級 (商業簿記)のテキストを使ったインプットを終わらせます。

なぜなら、2級(商業)は3級と内容的に重複しているところがあり、基本的な考え方も3級と同じだからです。そのため、3級の記憶がフレッシュなうちに2級(商業)に取り組むと、内容の多くを読み飛ばせます

実際に私は、3級の映像授業は全て視聴しましたが、2級はほとんど視聴していません。

このように4〜6週間目は、3級の勉強貯金を活かして2級のインプットを爆速で終わらせます。

7-9週間目:2級工業簿記

7~9週間目の勉強プラン
  • 2級テキスト(工業)でインプット
  • 例題でアウトプット

7-9週目の3週間は、2級(工業)のテキストでインプットします。

私の場合は通信講座の動画を全て視聴しました。

商業簿記に比べてすこし変わった考え方が必要になので、テキストを読むだけでは非効率であると気づいたからです。

実際にテキストを読んでも理解できなかった「シュラッターシュラッター図」などは映像講義でスッと理解できました。

このように7~9周目は、商業簿記とは異なる考え方が求められる工業簿記を丁寧に学習します。

10-12週間目:過去問演習

10~12週間目の勉強プラン
  • 6年分の過去問でアウトプット
  • 2級問題集(商業・工業)で苦手潰し
  • TACの本試験問題集でアウトプット
  • テキスト・問題集で仕上げ

最後の3週間はひたすらアウトプットします。

まず、6年分の過去問で間違えたものから苦手を洗い出し、一つ一つテキストや問題集で復習していきます。

私の場合、1年分の過去問を1時間半を使って回答し、発見した苦手分野を2〜3日かけてテキストや問題集で復習しました。

その次はTACの本試験問題集 (計15回分の模擬試験) でアウトプットします。

6年の過去問を通じて苦手を着実につぶせていたら、TACの模擬試験で60~70点を安定的に得点できる実力がついているはずです。間違い直しにかける時間も少なくなるので、1日に3回分も模擬試験ができた日もありました。

このように、最後の3週間はひたすら過去問演習を行います。最後の1〜2週間でグンと伸びるので、諦めずに頑張れば合格が一気に近づく期間です。

平日や休日の勉強時間

ここまで紹介した12週間の勉強は、毎日それなりの量をこなす必要があります。

具体的には次のとおりです。

平日・休日の勉強時間
  • 平日: 3~5時間
  • 休日:5~10時間

平日の通勤時間1.5時間は確実に確保し、復習ノートの学習にあてていました。また朝活をして1.5時間をなにがなんでも確保し、最低でも平日3時間は勉強するのを心がけていました。

休日には平日の遅れを取り戻します。さらに来週に予定していた学習を進めれば、平日に時間が取れない週があったとしても問題なく学習を進められました。

この平日と休日のサイクルを回すために1週間ごとにをノルマを設定するのがオススメ (1週間ごとに予定を立てるで解説) 。

このように、平日は電車などのスキマ時間を活用してうまく勉強時間を確保します。また休日は平日の遅れを取り戻したり、次週の学習を前もって進めていきました。

通信講座の教材を使った具体的な勉強方法は「クレアール教材をつかった勉強法」でより詳しく解説しているので、ぜひチェックしてください。

簿記2級を3ヶ月で合格するための注意点

次に、簿記2級に合格するための注意点を4つ紹介します。

簿記2級を勉強する時の注意点
  • 50%の理解度でガンガン進める
  • 1週間ごとのノルマ設定
  • スキマ時間で復習
  • テスト直前の1週間が勝負

50%の理解度でガンガン進める

1つ目の注意点は、テキストのインプット段階では、50%の理解でどんどん進めていくこと。

なぜならアウトプットをしないと気づけない弱点ポイントが多いからです。

実際に私の復習ノートは、インプット段階で38個、アウトプット段階で79個の間違いを記録しています。

このように、アウトプットで気付けるポイントがインプットの2倍もあるので、インプットは50%の理解で進めましょう。

具体的には、テキストに収録されている例題が解ければOKです。

1週間ごとのノルマ設定

2つ目の注意点は、1週間ごとにノルマを立てて達成することです。

なぜなら1日ごとのノルマでは、達成できない日が多いから。

私は最初「1日10ページは進めれば間に合う」と計画して勉強していましたが、急な用事で時間が取れない日が重なって、1日では到底達成できない量のタスクが溜まっていました。

しかし「1週間で70ページ進める」とノルマを設定すれば、もし平日に時間が取れなくても「休日で平日の遅れを取り戻せばいい」と切り替えられます。

このように、勉強のモチベーションを保つためにも、1週間単位で達成する目標を立てるのが大切です。

スキマ時間で復習

3つ目の注意点は、電車や寝る前などのスキマ時間で復習をすることです。

基本戦略でも紹介したように、簿記は覚える知識が多いものの一つ一つはさほど難しいものではありません。そのため、一度出会った問題を次に確実に解けるようにすれば着実に点数が伸びます

実際に私は、間違えた問題を2、3行ほどでノートにまとめ、スキマ時間で復習するだけで同じような問題はほぼ確実に正解できるようになりました。

このように、スキマ時間で一つでも多くの知識を定着させる習慣をつけると、バカにならない力になります。

たにき
たにき

私の復習ノートは合計240個記録しています。1つ復習するのに10〜20秒として、1時間半くらいあれば全ての復習が終わります。5分のスキマ時間を1日に3回 (電車、寝る前など)、10分を2回 (昼食・夕食後) 確保すれば、3日もあれば復習完了です。実際はもっとスキマ時間を作れるので、1日で復習ノートを一周するようにしていました。

テスト直前の1週間が勝負

4つ目は、これから勉強をはじめるあなたに伝えておきたい注意事項。

それは、テスト直前の1~2週間で一気に点数が伸びるということです。

なぜなら過去問で点数が伸びない原因は、知識のアウトプットや試験形式そのものに慣れていないからです。

実際に私は、テスト本番3週間前に30点も得点できませんでした。さすがに焦りましたが、テストの1~2週間前には合格基準である70点以上を安定して得点できるようになれたんですね。

このように、アウトプット中心の最後の1週間で一気に得点力が身につきます

そのため、いくら点数に伸び悩んでも、テスト直前まで諦めずに頑張ってください。必ず点数は伸びてきます。

確実に3ヶ月で簿記2級の合格を目指すなら通信講座

基本戦略でもお伝えしましたが、3ヶ月で簿記2級に確実に合格したい人は、通信講座の利用がオススメ

なぜなら通信講座なら、短期間・高確率で合格を狙える3つの理由があるからです。

  • 100時間も勉強時間を短縮できる
  • 要点だけ学べるので、学習の負担が小さい
  • 独学では半年以上も勉強する可能性がある

これに加えて、最近では2万円 (独学費用の相場は1万円) で受講できる通信講座もあります。

通信講座を利用するメリットは「簿記2級の独学合格が難しい理由と通信講座を利用するメリット」で紹介しているのでぜひチェックしてください。

簿記2級に3ヶ月で合格するのは不可能じゃない!

簿記2級に3ヶ月で合格するために必要な戦略は大きく3つです。

  • アウトプット重視
  • 一度間違えた問題を確実に身につける
  • 通信講座を利用して、勉強時間や暗記を最小限に抑える

もしあなたがまだ、簿記の勉強をはじめていないのであれば、通信講座の利用を検討してみてください。

簿記講座に10万円もかかっていた昔とは違って、最近は2万ほどで受講できる通信講座などもあります。

最近勢いのある通信講座を知りたい人は「安さと短期合格にこだわった簿記2級オススメの通信講座」をチェックしてみてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました